2009/09/27

ミドルエイジ・クライシス

一度ちゃんとしらべてみたくなった

分析心理ドットコム

ユングは、ミッドライフ(中年)において人は、大切な人生の転換期を経験すると考えました。とくに32歳から38歳(*)の間に、個人の中にある深刻な変容が必ず起こるとし、これを「生の転換期(独語:レーベンスヴェンデ)」だと言っています。

* 現代社会ではこの年齢は40歳前後にあたるとも言われます。また、この変化の時は“40歳から70歳にかけてのある時点”で訪れると言うこともあります。

子供から大人になる思春期に危機が訪れるのと同じように、人生の後半に到達するときにも危機が訪れます。人生の前半に無視してきた問題や義務や欲求が、この時期になって現れてくるのです。

たとえば今まで価値があったものに対して価値を見いだせなくなったり、今までの生き方に関心を失い始める、といった形でこの危機はやってくるかもしれません。あるいは、突然、原因不明の身体的症状に悩まされるかもしれません。いずれにしろ、この時期に問題や症状が生じたら、それは新しい自己実現のための病だと考えられるのです。これに直面しないでいる限り、その問題なり症状なりに、悩まされ続けることになりますが、勇気を持って立ち向かい、これを乗り越えると、それは新しい可能性や創造性への飛躍につながります。したがって、「中年の危機」は意義深い停滞と言えますし、またこの危機はきわめて「正常」なものであるとさえ言えます。

ユングが1929年に研究所での講義中に次のように言った記録が残っています。

「年をとれば、自分自身や世界などの両義性を知ることがきわめて重要になってきます。疑うことは知恵の始まりです。人生の価値を疑い始めることはきわめて重要であり、そうして世界の錯綜から自らを解放することができるようになるのです。若い人たちは疑いの中で生きることができません。人生に対して深刻な疑いをもてば、世界に入っていけなくなります。しかし成熟した人は世界からもっと分離すべきです。人生の半ばをすぎれば、それは完全に正常なことです。」

エレンベルガーという精神科医は、フロイトやユングなどの深層心理学者の人生を調べ、「創造の病(creative illness)」という考えを提唱しました。偉大な創造的な仕事をした人は、中年において重い病的体験をし、それを克服した後に創造活動が展開されるというのです。この考えは、他の学者によっても多くの跡づけがなされ、中年における身体的病気や思いがけない事件などもそのような意味を持つことが明らかにされました。

この「危機」を乗り越えようとする過程で多くの人が体験することのイメージとして、「夜の海の航海(night sea journey)」があります。心が暗闇の中にあって、出口の光が見えず長らく低迷する状態です。しかし、航海がそうであるように、いつかは闇の世界から脱出する時が来ます。



エッセンシャルユングという本の紹介のサイトで、ユング自身も陥ったらしく書いてある。


ユングは、多くの治療体験に自らの体験を加えてこの結論に達する。38歳の時に自らの信じる道を行くために、フロイトと決別した。同時にアカデミズムとも遠ざかり、引きこもりの期間に多くのものを失うことになる。しかし、これが心理学の「ユング派」の源流として開花する。

ALL ABOUTのサイトにもミドルエイジクライシスのページがあったが、専門家でもなくても書けるような当たり前の今年か書いてなかった。

んー。。。
あまり情報ないなあ と思ったら、ミッドライフ・クライシスのほうがいいの出てきた!

簡単チェック問診表

PHP総合研究所
ミッドライフ・クライシスを超えて
第一回 このまま走り続けていいのだろうか
「いったい自分は何のために走っているのだろう?」「このままこの道を走りつづけてよいのだろうか?」
高速道路をずっと猛スピードで走ってきた中年のドライバーが、あるとき、ふと、自問する。運転できる時間は限られている。もし違う目的地を目指すなら、今が方向転換する最後のチャンスかもしれない。体力は衰えたが、まだそのくらいのエネルギーなら残っている。ところが、一番肝心な自分の気持ちがよくわからない。
 「自分は、この走り慣れた道を、ほんとうに降りたいのだろうか?」「新しい目的地といっても、いったいどこを目指せばいいのだろうか?」
漠然としたむなしさと焦りばかり感じる。


はい、そのとおりでございます!

第2回 あなたの人生のカーナビは機能していますか

自分の進むべき道がわからなくなる三つの理由
 「どこをどう変えれば、このミッドライフ・クライシスから抜け出せるのか、自分のことなのにわからない。いったいどうすればいいんだ」
 このミッドライフ・クライシスから抜け出すための最強の道具があります。それはあなたの人生のカーナビです。


ミッドライフ・クライシスの中で悶々としている人は、人生のカーナビに目的地がきちんと入力されていません。就職や結婚といった人生の節目には、このカーナビの目的地を入力したり確認したりするのですが、時間の経過とともに、カーナビはうまく機能しなくなってきます。カーナビが機能しなくなるケースとしては、主に3つあります。一つ目は、入力した時点で存在していた目的地がなくなってしまうケースです。・・・
二つ目は、目的地が変更されているのに気づかないケースです。
・・・
カーナビが機能しなくなる三つ目のケースは、方向感覚を失ってしまうケースです。・・・


どれも当てはまるような気がする。

苦しいけれど悩み抜くことが幸せをつかむ近道

そう言っていただけるとほっとする。

第3回 苦しみから抜け出すヒント
「いくら考えても目指したい目的地が見えてこない」。そんな人は、走り方を変えてみましょう。走るスピードを上げたりゆるめたりすることで、あなたが納得できる生き方が確認できるかもしれません。

そうかもしれませんね。

自分に与えられた新たな可能性を見出す 自分の存在価値の再評価

それも受け止めてみるといいかも。

第4回 自分と向き合い、自分を見つめ直す

“死ぬ存在”であることを自覚する

これはときどきやってみるけれど、今の状態に行き着いてしまうのだ~。

自分の気持ちと向き合う

 たとえ真剣に自分の生き方を考えるようになったとしても、肝心の自分の気持ちがわからなければどうしようもありません。ミッドライフ・クライシスから抜け出すための二つ目の近道は、自分の気持ちと向き合うことです。

 人生の折り返し地点を過ぎた年齢になっていても、自分の気持ちがわからないことがよくあります。いやむしろ、その年齢だからこそ、わからなくなるのです。若い頃は、「自分は何者なのか?」「自分は何がしたいのか?」「この人と結婚したいのか?」と、自問しながら人生の方向性を決める機会がありました。ところがミドルになると、そういう機会は減り、自分の気持ちよりも会社や家庭で果たすべき責任で、自分の言動を決めるようになります。そのうちに、だんだん自分の気持ちを感じ取る力が衰えていってしまうのです。ミドルが、「いったい自分はこれからどう生きたいのだろう?」と自問しても、すぐに答えが浮かんでこないのはそのためです。 その一方で、自分の気持ちをつきつめるのが、なんとなく怖くてできないミドルもいます。もしそこをはっきりさせてしまえば、いまの生活とのギャップに悩むようになることをうすうす感じているからです。

 いずれにしても、ミッドライフ・クライシスから抜け出したいのであれば、自分の気持ちと向き合うことが不可欠です。その結果、悩むことになるかもしれませんが、悩みながら自分の気持ちと現実との折り合いをつけていくことが、ミッドライフ・クライシスから抜け出す核心のプロセスなのです。


つまるところ、やはりそうですかあ。
でも、このシリーズは大変参考になりました。

ここまでのところ、最初のユングの考え方が一番前向きに捉えられて良かったかな。
谷が深ければ次の山は高いか!

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