2010/06/05
億万長者 富の法則
ロジャー・ハミルトン著
知り合いから紹介された本
お金を生み出す(資産形成で成功する)才能を8つに分類(これをウェルス・プロファイルという)し、
自分がどのタイプかわかれば、そのタイプの成功法則に従って富を作ればよい。
という考え方の本。
まず、
富について
ここでの富の定義は、富とはお金を失ったときに残っているもの
別の言い方では、ガーデンだという。
蝶を捕まえるために虫網を振りかざしてあくせく捕まえに走る人と、魅力的なガーデンを作ってなにもしなくてもいつも蝶が寄ってきて、たくさんの蝶が自分のガーデンにいる状態。
これを、お金を稼ぐのにあくせくする人としない人の違いとして喩えている。
次に
運について
運は富を生み出す鍵
「運」とは、ユングの共時性(シンクロニシティ)の現象のこと
と書いてある。
これははじめて聞いた。
運が大事だとか、そういう話はよくあるが、運と共時性(シンクロニシティ)が同じこと!?
「運が強くなるほどフローが大きくなり、フローが大きくなるほど運が強くなる」という。
運を味方にする4つの要素ー場所、理解、人間関係、知識
場所ー間違った時に間違った場所にいないこと。いいときにいい場所にいること。
・・・自分の身をおく環境のことだ。
理解ー運をつかむためにはゲームの見物人ではなく、プレーヤーになること。
・・・ゲームで得点するにはゲームを理解してなきゃね!
人間関係ー自分にボールを蹴ってくれるつながりのある人。
・・・チャンスは人からやってくるってことだな。
知識ーチャンスの生かした方をしらなければチャンスが来ても意味がない。ゲームをたくさんこなすほど知識も増えてくる。だから、早く自分のゲームを決め、プレイし始めるほど、運が向いてくるのも早まる。
・・・これは、知識というより、「経験」という訳が正しいのではないか?
成功する人は7つの現象を経験する。
1. 決定的瞬間
2. 学びのサイクル
3. 前倒れの失敗
4. チャンス
5. 確実性
6. 忍耐力
7. 「勢い」のマジック
この中の6. 忍耐力に出口戦略について書いてあったのが今まで自分の中で結論が出なかった問題にひとつ解答が書いてあったという収穫があった。
MBAを持っている青年が「どんな出口戦略をお持ちですか?」と質問してきた。
だれか名の知れた大富豪で、出口戦略を立てて、実行し、撤退し、今も富豪でい続ける人がいるだろうか、と聞き返し、青年はだれも思いつかなかった。
出口戦略が役に立たないと言っているわけではない。
出口の位置を確認するのは乗客のためであってパイロットのためじゃない。
この説明は投資とは離れているのでわかるような疑問も残るようなだが、
バークシャー・ハサウェイに投資していたら、「株価が○○ドルに達したらウオーレン・バフェットは撤退します。」などとは聞きたくないはずだ。
というこの引用は出口戦略の意味をわからせてくれると思う。ウォーレン・バフェットは「投資期間は永遠」といっている人だが、売ることもあると思う。
ただ、最初からそこで売ることはプランを立てて買った(投資を始めた)わけじゃないだろう。
そしてその章の最後のフレーズが一番わかる。
「あなたに必要なリソースを持った人物がいたとしよう、その人物が、あなたはやめないと思ったら、あなたは引き寄せる力を維持できる。その人物が、あなたはやめるかもしれないと思ったら、リソースは別のところに流れ、あなたの川は干上がることになる。」
確かに、いつやめるか決めて営業している会社なんて無い。そういうことだ。
そういえば、定期借地権付きマンションが問題なのも同じ問題だ。
すごい価値のある気づきだった。
<続く>
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